『情報は有用だが、孫引きが多すぎる』
最近流行りの健康成分について、言われている効果がとても怪しいことを、資料を元に説明するムックです。全95ページでかなり薄いですが、怪しい理由についてはいちおう書かれています。特に中にある「健康情報の信頼性を評価するためのフローチャート」は今後新しい成分が話題になったときにも役に立つことでしょう。
問題は、この本の取材がとても浅いこと。
16の成分説明のうち約1/3がブルーバックス「食べ物情報のウソ・ホント」からの孫引きで作られている上に、浄水器に関する2つの記事は両方ともホームページ「水商売ウォッチング」の再構成としか言えない内容です。よく調べてみると、くだんのフローチャートも坪野良孝著「食べ物とがん予防」にあるそれの再掲です。
これら書籍類を全くもっていない人なら、とっかかりとして読む価値はあるでしょう。そうでなければ、個々の書籍類の方をお勧めします。
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